高校物理の参考書まとめ【高校基礎~最難関レベルまで】

高校物理の参考書や問題集をまとめました。各参考書をまとめる際には

・参考書の分類(参考書・基礎問題集・応用問題集・網羅系問題集)
・難易度(5段階評価)
・わかりやすさ(5段階評価)
・コメント

を簡単につけています。また,並びとして概ね難易度順になるようになっています。

あんとら

かなり分量があるので見たいところだけ拾って見てみてください

この記事でわかること
  • 高校物理の有名な参考書
  • 入門レベル~最難関レベルの物理の問題集の一覧
目次

宇宙一わかりやすい高校物理

項目評価
分類参考書
難易度
分量
わかりやすさ

いわゆる解説系参考書に類するもので,名前の通りとてもわかりやすい説明がされています。

色や図が多様されててとても見やすく,初学者で学校の授業についていけてない方にオススメです。

分量はかなりありますが,丁寧な説明のために多くの分量が割かれているのでサクサク読み進めることが出来ます。

あんとら

分厚い参考書はわかりやすく説明するために分厚くなったという所以があるので意外と読むのに時間がかからないイメージがあります

反して教科書は分量こそ少ないものの説明が簡素すぎて読むのに時間がかかる印象です

リードLight

項目評価
分類基礎問題集
難易度
分量
わかりやすさ


教科書傍用問題集です。基本問題を網羅しています。書き込み式のリードLightノートもあり,使いやすいのが特徴です。

同じ系統のリードαやセミナー物理よりも分量も問題も易しくなっています。

あんとら

定期試験で出てくる問題を1通り網羅している問題集なので,受験では使わない!という方に特におすすめです

物理のエッセンス

項目評価
分類参考書
難易度
分量
わかりやすさ

物理の基本事項と発展事項(10段階に分けると、1-2と8-10の部分)に特に焦点をあてた参考書です。

力学,熱力学,波動編と光学,電磁気,原子物理学編の2部構成になっています。

分量は少なく,節末にある問題は難易度の差が大きい特徴があります。

あんとら

人によって好き嫌いが分かれるイメージがあります

最近改訂版が出ましたね

良問の風

項目評価
分類基礎問題集
難易度
分量
わかりやすさ

物理のエッセンスと同じ著者の問題集になります。

物理のエッセンスとは違い,10段階で3-7の部分の演習書になります。

エッセンスを終えた後に取り組むと接続がスムーズになります。

より詳しく知りたい方に

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あんとら

エッセンスを消化できず,接続はスムーズにいきませんでしたが,この問題集自体は全部消化しました

名前こそ違いますが,入試基礎のエッセンス的問題が多いと思います

基礎問題精講

項目評価
分類基礎問題集
難易度
分量
わかりやすさ

共通テストレベル〜入試基礎レベルの2次試験型の問題を中心に組まれた問題集です。

セミナー物理より分量を減らしつつ,重要なところを抑えています。

あんとら

難易度幅は良問の風とほぼ同じなので,レイアウトを見て好きな方を選ぶと良いと思います

セミナー物理

項目評価
分類網羅系問題集
難易度
分量
わかりやすさ

教科書傍用問題集(学校専売品)基本的な問題から応用問題まで網羅しています。

分量はかなり多いです。おおよそ基本的な設問も含めて約900問掲載されています。

この1冊の問題を全て自力で解けるようにすれば(最難関大はともかく)入試問題で困ることはほぼありません。

解説はやや簡素です(学校で使うことありき)。

あんとら

原点にして頂点の問題集です。これだけで偏差値70は届きます(実体験)

より詳しく知りたい方に

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短期攻略共通テスト

項目評価
分類入試問題集
難易度
分量
わかりやすさ

共通テストの過去問題(一部創作含む)を分野別に分類した共通テスト対策用の問題集です。

問題ごとに難易度が示されており,共通テストで実際にどれくらいの難易度の問題を解けなくてはならないのかが肌感覚でわかります。

約30テーマで問題が作られており,1日1テーマ進めると1ヶ月で終わらせられるのも魅力です。

あんとら

共通テスト前に全範囲さらい直したい,という方に特におすすめです

共通テスト 実戦問題集

項目評価
分類入試問題集
難易度
分量
わかりやすさ

駿台の出版する共通テスト予想問題集です。

実際に駿台・ベネッセ共通テストマーク模試で使われた過去問オリジナルの創作問題を共通テストのレイアウトに沿って5回分演習出来ます。

点数と偏差値の一覧表が(演習回によっては)付けられており,自分の相対的立ち位置を知るのに便利です。

あんとら

定性的な出題が増えている共通テストに反して定量的(=数式)を使う問題が多いイメージがあります(あくまでもイメージですが)

共通テスト 総合問題集

項目評価
分類入試問題集
難易度
分量
わかりやすさ

河合塾の出版する共通テスト対策用問題集です。

こちらも駿台の実戦問題集と同様,実際に河合全統共通テストマーク模試で出題された過去問を掲載しています。

共通テスト換算得点表が付けられており,本番の点数の目処をある程度付けられるのが便利です。

あんとら

河合塾は定性的な問題が多い印象です。すごく苦手で苦労したけど大事だと思います

物理教室

項目評価
分類参考書
難易度
分量
わかりやすさ

高校物理の内容を全網羅している解説系参考書です。説明が優しすぎず難しすぎず(微積分は参考程度に使われる)わかりやすいのが特徴です。

内容説明と例題からなり、例題は大学入試基本〜2次試験標準レベルの問題が中心になります。

より詳しく知りたい方に

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あんとら

物理の土台を作ってくれた参考書で,知名度が高いわけではないですが個人的最推しです!例題は少し難易度高め

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重要問題集

項目評価
分類入試問題集
難易度
分量
わかりやすさ

大学入試2次試験レベルの典型的な問題が網羅されています。

中身はA問題(標準)と章末問題としてB問題(応用)からなります。

B問題は難易度の上がり幅が大きいです。説明はやや簡素気味。

基本的に入試問題をそのまま引用しているので1問1問の分量が多く,ある程度の重複もあります。

あんとら

重要問題集は最近の流行である文量が多い入試問題を載せているのでトレンドを抑えたい方におすすめです

より詳しく知りたい方に

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名問の森

項目評価
分類入試問題集
難易度
分量
わかりやすさ

大学2次試験の中でも難しい解法が要求される問題をまとめた問題集です。

力学,熱力学,波動編と光学,電磁気,原子物理学編の2部構成になっています。

設問ごとに難易度が表記されていて扱いやすいですが,解説は直感的な説明が多く,多少人を選びます。

あんとら

難易度は重要問題集とあまり変わらないか,やや名問の森の方が難しいです。量の重問,質の名問,みたいな感じ

標準問題精講

項目評価
分類入試問題集
難易度
分量
わかりやすさ

大学2次試験レベルの発展的な問題が掲載されています。

“標準問題”とあるので名前に釣られてしまいがちですが

(東大とか京大といった難関大の中で)標準的な問題

なだけであって,物理の参考書の中ではかなり難しい参考書であることに注意が必要です。

あんとら

東大や京大,旧帝大の過去問がガンガン出てきます。難しかった

難問題の系統とその解き方

項目評価
分類入試問題集
難易度
分量
わかりやすさ

表紙にも書いてあるとおり,主に最難関大の問題が解けるようになることを目標とした問題集です。

例題と練習問題からなりますが,練習問題は一部創作問題を含みかなり難しい問題が多く掲載されています。

あんとら

数年前はこの問題集は東大や京大を目指す人の中でも物理で点差をつけたい人が使う,という立ち位置の問題集でした

昨今では受験生全体のレベルが上がり,最難関大の標準問題集,という立ち位置に変わりつつあり時代を感じます

難関大の◯カ年シリーズ

項目評価
分類過去問題集
難易度
分量
わかりやすさ

難関大学の物理だけ直近10~25年分掲載されています。

大学によって難易度は異なるものの総じて難しく,仕上げの参考書の位置にあたります。

全7冊あるので,終わることが(ほぼ確実にない)練習素材としてオススメです。

あんとら

難易度の高さは順に東大>京大>阪大>名大≧東北大>九州>北大(各大学10年分解いた体感)だと思います

東大模試の過去問

項目評価
分類過去問題集
難易度
分量
わかりやすさ

世の中には様々な物理の問題がありますが,現時点で日本で1番難しい物理の問題は

・東大本試の物理の過去問
・東大模試の物理の過去問

の2択でしょう(+京大過去問,京大模試も含めると4択ですが)。

この記事には「物理 問題集 最難関」辺りの検索ワードから入ってきてくださる方が多いのですが,これはそのような方向けの問題集になります。

近年の東大物理の難易度の上がり幅は凄まじく、他の大学の問題とは一線を画してる印象です。

それに伴い,東大模試の物理の問題も難易度が急激に上がっているので

高校物理の最難問に触れたい!

という方にはこの2択が候補として挙がるでしょう。

あんとら

27ヶ年も有効ですが,東大物理はここ5年程が特に難しく,直近の物理の入試問題への対応ということを考えると東大模試の過去問の方がオススメです

理論物理への道標

項目評価
分類参考書
難易度
分量
わかりやすさ

力学,熱力学,波動編と光学,電磁気学,原子物理学編の2冊にわけられています。

古典物理学の範囲を全て微積分を用いて導出する参考書です。

導出部分と練習問題の2部構成から成り,練習問題は難関大の難問が中心です。

問題の解説も全て微積分を用いてかかれており,古典物理学の演習書としても使うことが出来ます。

あんとら

大学生になった現在も使っています。学部で使う教科書よりもわかりやすいです

新・物理入門

項目評価
分類参考書
難易度
分量
わかりやすさ

理論物理への道標と同じく,古典物理学の範囲を全て微積分を用いて導出する参考書です。

問題は解説中に含まれる基本的な例題のみです。確かに名前の通り古典物理学入門ではあるが高校物理の入門書として使うには注意が必要です。

あんとら

これも学部の教科書よりわかりやすいです。受験参考書って凄いですね…(入試対策としては東大京大以外は必要ないと思います)

まとめ

この記事では

  • 高校物理の有名な参考書
  • 各参考書の難易度や特徴

について紹介しました。参考になれば幸いです。

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