この記事では,河合出版の参考書の1つである「良問の風」における特徴,難易度,対象レベルなどを紹介します。
良問の風の概要
項目 | 評価 |
---|---|
分類 | 基礎問題集 |
難易度 | |
分量 | |
わかりやすさ |
河合出版の出版する良問の風は,入試物理における標準的な典型問題が150問収録されており,物理の基礎学力を養うことが出来る問題集です。
分量が少なくまとまっているので,短時間で標準問題を抑えることが出来ます
また,物理に関する記述問題が巻末に収録されていることが特徴で
- 九州大学をはじめとする物理の記述問題がある大学を受ける人
- 共通テストのような定性的な理解力を養いたい人
にオススメです。
良問の風の難易度
良問の風の問題は概して「入試物理における標準」の難易度になっています。
ここでの「標準的な問題」とは
- 中堅大なら合格点を取れるレベル
- 難関大だと落としたらまずいレベルの問題
を想定しています。
つまるところ,良問の風の問題がすべて解けるようになると,上記レベルの問題に対応することが出来るようになります。
他の有名な参考書との比較
すべて解いたことのある身での体感ですが
- エッセンスからは多少乖離がある(接続先として作られているのに…)
- 重要問題集とはほんの僅かに重複あり
- 名問の森よりは明らかに簡単
といった印象を受けました。
良問の風がオススメな人
良問の風の特徴として
入試物理の標準問題のみを150問で網羅する
という点があります。この特徴は物理の参考書の中では比較的珍しいものです,というのも物理の参考書の多くは
- 教科書傍用問題集のような易問から難問まですべて含む問題集
- 重要問題集や名問の森といった難問も含む問題集
が多く,ちょうどいいところだけを扱った問題集は意外と少ないからです。
150問というボリュームも他の参考書と比べるとちょっと少ない印象を受けます
言い換えると…
良問の風は
短期間で物理の標準問題を抑えたい!
という方に最適な問題集になっています。
教科書のレベルは一通り理解しており,かつ入試までそこまで時間のないような方には特にオススメ出来る問題集でしょう。
河合の物理シリーズで進めたい方もオススメ
難易度の乖離が多少ありますが
- 物理のエッセンス
- 良問の風
- 名問の森
は同じ著者が書いており,接続がスムーズになるように作られているので,最終的に名問の森に取り組みたいといった方にもオススメです。
オススメ出来ない人
一方で,良問の風の問題は実際の入試問題を学習しやすいように改題して収録されていますが,入試問題集であるので教科書にあるような超基本問題は載っていません。その為
・教科書の内容を理解できていない
・教科書の例題レベルの問題が怪しい
という方は良問の風ではなく,同じ河合出版の出している「物理のエッセンス」か教科書傍用問題集に取り組むことをオススメします。また
・難関大学を目指している&入試までまだ時間がある
といった方も短期間で標準問題だけを抑えるメリットはあまりない(色々な難易度の問題を解いたほうが良い)ので,他の問題集も検討してみると良いでしょう。
いつ取り組むべきか?
どこの大学を目指すかによって異なるので,一概にこの時期にやった方が良い!というものはありません。
ただし,目安として150問という問題数は復習含めても2ヶ月程度で終わらせることが出来るので
- 標準問題を解けたらその後すぐ過去問に取り組みたい人
→高3の夏休み前~9月頃 - 難関大を目指していて名問の森の接続に使いたい人
→遅くとも高3の5月~夏休み前まで,早ければ早いと尚良い
を一つの目安にすると良いでしょう。
まとめ
- 良問の風は「標準問題」に特化した問題集
- エッセンスと名問の森の接続は○
- 最終的なゴールによって使用時期は異なる
この記事が少しでも参考になれば幸いです!
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