数式とイメージの橋渡しに!物理教室のレベルや内容を紹介

この記事では,河合出版の参考書の1つである「物理教室」における概要,難易度,対象レベルなどを紹介します。

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目次

物理教室の概要

物理教室
項目評価
分類参考書
難易度
分量
わかりやすさ

河合出版の「物理教室」は,河合塾物理科による高校生向けの物理の参考書です。

物理の基礎から応用までを分かりやすく解説しており,力学・熱力学・波動・電磁気・原子物理学の5単元が

・基礎事項の解説
・基礎事項の理解を深める例題

から構成されています(例題数は後述)。

約480ページから構成されており,他の物理の参考書に比べても多い部類に入ります。

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高校物理のすべてを充実した解説で網羅する

物理教室の特徴はなんといっても「わかりやすさ」と内容の「網羅性」にあります。

物理の難しさは大きく

・現象のイメージのしづらさ
・イメージと数式の関連つけづらさ

からなりますが,物理教室ではこのような物理特有の難しさを河合塾の講師陣が丁寧に解説しています。

そして,例題まで併せて解くことで高校物理の基礎の基礎から大学2次試験レベルまで対応出来る磐石な基礎を固めることが出来ます。

発展的事項として微積分を用いた解説もされているので
・理論物理の道標
・新・物理入門
などといった全面的に微積物理で議論している参考書よりも手軽に微積分と物理の関連性を知ることが出来ます。

あんとら

同出版社の参考書である「物理のエッセンス」より個人的にはわかりやすくて使い勝手が良かったです

例題の難易度はやや高め

物理教室には基礎事項の解説に付随して理解を確認できる例題が各単元におかれています。

各単元の問題数

単元例題数
力学39
熱力学16
波動20
電磁気学37
原子物理学18

例題は

・共通テスト(旧センター試験)
・大学の2次試験の過去問

の改題からなり,全体的に問題の難易度は高めです。

あんとら

個人的には解説→例題の間に良問の風のような標準的な難易度の問題集を挟めると良いと思いました

対象レベル

物理教室は初歩の初歩から難関大の2次試験レベルまでを対象としています。

なので,基本的に物理を学ぶ人なら誰でも対象であることと,物理は基本事項の理解が他の科目に比べ大切という点から

・物理の教科書がわかりづらい
・最低限公式は覚えているけど問題は解けない

といった,物理に関する悩みを持つ方は誰でも一度書店で手に取って見てみることをオススメします。

いつ取り組むべきか

物理教室は基本原理を説明する参考書なので,物理を学習しているなら早いうちに読んでおくのが良いでしょう。

学校の学習課程にもよりますが,高2の初めから授業と併用して利用することがオススメです。

あんとら

高2秋~高3夏休み前まで使っていました

物理教室が終わったら

物理教室の例題が解けるようになったら,高校物理の基本事項はほぼ身についています。

身につけた基本事項を実践レベルとして使えるようにするために「重要問題集」や「名問の森」といった入試問題集に取り組むと良いでしょう。

まとめ

この記事では物理の網羅系参考書である「物理教室」について紹介しました。参考になれば幸いです!

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