【現役名大生が使った】統計力学のわかりやすいおすすめ参考書4選

統計力学は計算も文字の種類も多く,物理量の表記にも様々な慣習があり,内容そのものの難しさに取り付く前の「学習のしづらさ」に関する問題があります。

ということで,ここではそんな「学習しづらさ」問題を解決すべく,実際に中の人が使った統計力学の参考書の中からオススメを4つ紹介します。

目次

マセマ 統計力学キャンパス・ゼミ

マセマ出版社
¥2,442 (2025/01/06 22:11時点 | Amazon調べ)
項目評価
わかりやすさ
分量
内容の詳しさ

大学物理で圧倒的な知名度を誇るマセマシリーズの参考書です。統計力学の主要トピックにバランスよく触れつつ,マセマシリーズの特有のわかりやすい解説がなされています。

とにかく統計力学が何もわからない人に取り敢えずオススメ出来る参考書という位置づけになるでしょう。

(個人的な難点を一つ上げるなら数式のフォントが少し見辛いですが…)

ちょっと紹介

この記事を読んでくださっている多くの方が恐らく名前は聞いたことがあるであろう Amazon Kindle Unlimited,これがめちゃくちゃ良いので紹介させてください。

Kindle Unlimited とは簡単に説明すると月額980円でサービス対象の本が読み放題のサブスクで,対象の本には漫画や雑誌は勿論,なんと参考書も含まれちゃいます。

中の人はサブスクが苦手でだいぶ懐疑的な方(お金の管理が面倒くさい)ですが,最近試しにいれてみたところこれがとっても便利。

特に,ここで紹介したマセマシリーズなんかは直接買わなくとも980円で全部読むことができちゃうんです。これ,凄くないですか?個人的にめっちゃ革命だと思いました。

中の人のライブラリ

初月は無料ですので(重要!),参考書代の節約をしつつも色々読んでみたい!という方は是非ご検討してみてください。

基礎物理学シリーズ 統計力学

項目評価
わかりやすさ
分量
内容の詳しさ

当サイトでも度々紹介している基礎物理学シリーズからの紹介です。

説明がわかりやすいのは勿論のこと,演習問題が沢山(しかも解説も充実)しているので,問題を解かないと理解出来た気がしないようなタイプの方(僕です)には最適な1冊です。

基礎物理学シリーズは組版がとても見やすいのもあって個人的オススメランキング堂々1位です。是非読んでみてください。

演習しよう 熱・統計力学

項目評価
わかりやすさ
分量
内容の詳しさ

統計力学は文字が多いのでどうしても読むだけでは中々理解が追いつかないところが多いと思われます。

そんなときにオススメなのがこの演習しようシリーズです(他記事でも紹介していますが)。

各分布における典型的な問題がよくまとめられており,これ1冊で熱力学も含めてマスターすることが出来ます。

また,統計力学の事前準備として数学に関する問題も一定程度収録されているので,統計学の基礎知識がなくても学習を進めることも出来ます。

ただし,演習しようシリーズはあくまでも演習に重点が置かれているため,これ1冊で統計力学の勉強が完結する!とはならないと思われます(実体験)。

演習しよう統計力学と,他で挙げた参考書を辞書のように使っていくのが良いと感じました。

統計力学講義ノート

著:掛下 知行, 著:福田 隆, 著:寺井 智之
¥3,080 (2025/01/10 02:08時点 | Amazon調べ)
項目評価
わかりやすさ
分量
内容の詳しさ

全15回分の授業の講義ノートがまとめられている参考書です。統計力学は科目の性質上文字と計算量の多さは避けて通れない道ですが,この講義ノートではそうした難しさを極力簡素に,わかりやすくまとめています。

簡素にまとめているので基礎知識なくスラスラ読み進める事が出来ますし,それでいてフェルミディラック統計やデバイモデルにおける比熱など,統計力学の活用的な内容もしっかりまとめられています。

中の人は統計力学の授業に恥ずかしながら全くついていけてなかったのですが,テスト前にこの教科書の中身を全部頭に叩き込んだ結果,なんと満点をとる事が出来ました。嬉しい!

分量,わかりやすさ,内容の充実具合の総合的観点から中の人イチオシの参考書ですので是非手に取ってみてください(知名度はあまりないですが…)。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次